でぃするだいありー?

そんな気はないんだれど、でぃすっちゃってる。 でぃすでれ?

書籍・雑誌

マオ―誰も知らなかった毛沢東

(一九三一年末のこと)[ひとりの役人がやってきて]手帳を取り出し、名前を読み上げはじめた。名前を呼ばれた者は中庭へ行って立って待つように、という命令だった。中庭には武装衛兵がいた。何十もの名前が読み上げられた・・・・・・わたしの名も呼ばれ…

ライアーズ・ポーカー

これにはりっぱな理由がある。経済学は、投資銀行家たちの最も基本的なふたつの要求を満たすのだ。まず。投資銀行家は実践的な人材を求める。実践的というのは、学歴より職歴に重きを置くことだ。経済学は最近ますます難解になり、役に立たない数理的論文ば…

ナポレオンを創った女たち

フランス革命期の人々には、多かれ少なかれ、自分たちは地球の表面を一新する運動の先頭に立っている、自分たちは未来の人類のために闘っている、という意識があった。自国フランスだけでなく、世界全体を視野に入れ、≪自由と平等≫の思想を広めて世界中の人…

青の騎士ベルゼルガ物語

『K'』が発刊されていたかどうかは覚えていないが、『絶叫の騎士』は待った覚えがあるので、1987年あたりが初読であったことは間違いない。当時、1~2巻を好み、3~4巻はそりゃねーだろと思ったことも間違いない。幡池裕行氏のイラストも、メカデザイン…

ロード・エルメロイII世の事件簿 4「case.魔眼蒐集列車(レール・ツェッペリン」

戦闘シーンと、菊地秀行文体について改善が見られ、より好ましい文章となった。推理小説は鼻で笑いながらでしか読めないタイプのスタンド使いだが、そういうタイプを読者として想定している本作品のスタイルはあいかわらず好意的に評価できる。 型月世界の魔…

オーバーロード 8~12

これまでの印象は変わらず、ナザリック側の動きはとても楽しめるが、カルネ村とか他国の事情についてはあまり楽しくない。1/10くらいでいい。ここ30年くらいの漫画は物語ではなくシーンを描くようになってきていて、物語としてみると実にアレな印象が強いも…

無縁・公界・楽

本書のタイトルのような概念と初めて接したのはおそらく白土三平作品においてであり、無意識のうちのことであった。1990年頃、『花の慶次』をきっかけに隆慶一郎作品に耽溺したとき、道々の輩と表現されるような概念と出会った。その頃なにか読んだり調べた…

ルネサンスの世渡り術

学研のまんがでレオナルド・ダ・ヴィンチの逸話はよく読むなどしていた程度で、同時代について執拗な関心はない。それでもルネサンスやイタリアについてはいくばくか読んでいたが、それも20年位前のこと、もういろいろと忘れてしまった。 本書はエッセイで、…

経済学はどのように世界を歪めたのか 経済ポピュリズムの時代

「データサイエンス」と言われる分野の急速な発展は、経済学が多用してきた仮説演繹法あるいは純粋な演繹的推論による理論構築を、枚挙的帰納法による分析が駆逐していくプロセスであると言えるかもしれない。RBC理論からDSGEモデルに至る過去30年以上にわた…

オーバーロード 3~7

PvPには大していい思い出がない。WoWをPvP鯖で開始したのはEQで一緒だったギルメンがいたからで、Hordeを選んだのも同じ理由による。CataとMoPの間の頃だった。PvP鯖というものがどういうものを意味するのか、あまりよくわかっていなかった。レベル差が全く…

沙耶の唄

ついったーかなんかで知った時、クトゥルフ物だと併記されていたような気がしてそのつもりで読んだのだが、読後、そうではない印象を得て調べてみたら、特にクトゥルフ物と謳っているわけではなかった。推薦者の印象を真に受けてしまったか、誤解したことに…

夜の大海の中で

『BLAME!』の元ネタみたいなツイートが流れてきたので興味を惹かれて読んだのだが、そもそも『BLAME!』はナナメ読みで終始わけわかんねーと思いながら読んだので、まったくピンとこなかった。 発刊年ではなく、個人的読書履歴の順で印象の重複とかオマージュ…

古代日中関係史

魏志倭人伝に卑弥呼の名が現れるとか、厩戸皇子が「日出処の~」と書いた書を送ったとか、そういうキーワードだけしか知らない者ではあるが、中国の歴史と日本の歴史を対照するとどうにも腑に落ちないというか、違和感、ギャップのようなものを感じていた。 …

小説 東のエデン 劇場版 The King of Eden Paradise Lost

本編をアマプラで久々に二度目の視聴をした。一度目で覚えていることといえばミサイルの応酬で終わって残念というものだったが、二度目ではミサイルで始まってるんだからミサイルで終わるのが筋かと思い直し、評価は上昇した。 見るつもりで忘れてたのか、一…

ロード・エルメロイII世の事件簿 2「case.双貌塔イゼルマ」

ミステリーが嫌いだ。 80~90年代にテレビでやっていたような事件ものドラマにおいて、まず自身のそんな特性に気付いていった。金田一少年の裏事件簿ではセルフパロディとして犯人たちの行動をネタにしているが、当時、そのようなことを思い至るにあたり、楽…

オーバーロード 1 不死者の王

自らかしたゆるい誓いに、なるべく未完の作品は読まない、というものがある。 楽しんでいた作品が途絶えた。続刊が出ないと手放したシリーズが、手放した途端刊行された。最近の例で言うと『十二国記』や『守り人』である。好きだった作品がなんか知らんが突…

ロード・エルメロイII世の事件簿 1「case.剥離城アドラ」

ロード・エルメロイII世というキャラクターを知ったのはFGOで、当時バスター至上主義者だったnoobは、フレンドサポートに並んでいてくれることの稀有な価値も知らずにいた。試しに使って、攻撃宝具でないことにがっかりもした。FGOのギミックが加速度的に課…

薬屋のひとりごと

少女漫画をそうと意識して自発的に読んだのは小学生、たぶん高学年だったと思う。コロコロコミックの購読をやめ、コミックボンボンの購読をやめ、ジャンプを読み始めた頃、なけなしのお年玉で『ブラック・ジャック』全巻(当時全21巻だったと思う)を古本で…

アインシュタインの旅行日記―日本・パレスチナ・スペイン

「幻想の世界のなかで理想主義者でいることは容易だが、[ラーテナウは]地球上で生きていて、他の人とは比べものにならないほど悪臭を嗅ぎつけていたが、それでも理想主義者だった」 P.46 三一日。昨日は天皇誕生日。上甲板で正午前に祝典。万歳と国歌斉唱…

数学ガール

数学と化学にコンプレックスがあり、忌避する傾向にあるが、せめてタイトルに惹かれたのなら読むように努めている。とはいえ、やはり数学的、化学的な素養な要素には屈服し続け、コンプレックスは克服されていない。 サイモン・シンの『フェルマーの最終定理…

中世奇人列伝

日本の中世、応仁の乱あたりの著名でない人物ら――法印尊長、京極為兼、雪村友梅、広義門院、願阿弥、足利義稙――を著わした書。応仁の乱については過日『応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱』を一読して概要は把握しているが、なじみのない人名、事物に未だ慣れ…

Pythonによる制御工学入門

「Pythonによる制御工学」入門であって、「制御工学」入門ではない。理系で高校を卒業し、大学で制御工学を選択している学生を想定している。ないしは、本書で言及しているところの「制御屋さん」にPythonを啓蒙する目的で書かれた書と見受けられる。30年く…

スパイスの人類史

コスマスやビャクダンを「ツァンダナ」と呼んでいるが、これはサンスクリット語およびパーリ語の「チャンダナ」をギリシャ文字で正確に写したものである。ローマ帝国衰亡以前の西洋ではまったく知られていなかったビャクダンも、それから数世紀の間にいくぶ…

元素から見た化学と人類の歴史:周期表の物語

化学がチョー苦手で、なにか親しむすべはないかと模索していた。科学技術史的な読み物はこれまでいくつか手に取ったことがあるが、化学を主題としたものはなかったかもしれないと思い、読んでみることにした。 古代においては地中海文明、ローマ以後は欧米お…

Raspberry Pi で学ぶコンピュータアーキテクチャ

この順を追った一連のステップは、上から下へと一直線に進むことから、現在ではウォーターフォールモデル(waterfall model)と呼ばれている。ウォーターフォールモデルを最も純粋に設計すると、設計書の作成を開始したあとはユーザーの要求を変更できず、コ…

海の地政学

米軍の元海軍提督、NATO軍司令を務めた人物による著書。 『アメリカの鏡・日本』において、以下のような表現がある。 この時期(注:ペリーによる開港)から十九世紀末までの日本はいわば半植民地だった。欧米列強の代表たちは、貿易のすべてを管理し、税率…

トッカイ バブルの怪人を追いつめた男たち

戦後、バブル、いろいろなものが終わったことになって現在がある。はずである。 本書はバブル期に話題になった住専問題のその後、現在まで続いている未解決の問題を取り扱ったものである。バブル期に高校生であった我が身は、当時のことを空気でしか覚えてい…

謎の団十郎

亡父の遺品より。 生前、父は歌舞伎をこよなく愛した。死に装束は助六?の赤フン姿で頼むとよく口にしており、事に際して家族も親戚もそれを想起させられるほどに浸透していたわけだが、故あって叶えることはできなかった。 倅たる我が身はといえば、歌舞伎…

間接護身入門

少林寺拳法をやめたあと、次に何をやろうかを考えていた。いささか慎重に期しすぎ、何年も経過してまだ何も選べていない。学校であれ個人であれ、師を選ぶということは軽率であってはならないと思うようになったからだ。 インターネットで主に情報収集してい…

中世ヨーロッパの城塞

「――町壁はフィリップ3世剛勇王とフィリップ4世美王によって1295年に最終的に竣工し、堀に囲われた総延長約1.7mの長方形平面のアンサントを形成することになった。」(P.223) など、四ケ所程度の誤字脱字図説の抜けを発見したが良書である。うち一か所は原…