でぃするだいありー?

そんな気はないんだれど、でぃすっちゃってる。 でぃすでれ?

犬王

Devilman Crybaby』を見たのは永井豪原作が好きだからであり、『四畳半神話大系』のアニメ版によい印象をもったからである。だが not for me だった。

『犬王』公開の報を知ったとき、見てみようと思った。『Devilman Crybaby』の痛手は冷めやらぬけれど、もう一度くらいは量ってみるべきだと。
その当時「あの花が咲いたのはそこに種が落ちたからで」の名OPではじまる『平家物語』を見た。オリジナルエピソードを力強く描き、史実的なことを登場人物のセリフで説明する作風で、それを見て『犬王』は見なくてもいいかという気になった。

サブスクで見る機会を得て、『Devilman Crybaby』はなにかの間違いではなかったと確認できた。本作品は『天使のたまご』『御先祖様万々歳!』的なもの、内側を向いたものである。
ビジュアルは素晴らしい。しかし、物語は雑で、2分で語れる内容をミュージカルで引き伸ばしたもので、だから最後は「犬王」「友一」を互いに連呼していいカンジにまとめようとする無様を晒す。作り手の自慰は得てしてそんなふうになる。