でぃするだいありー?

そんな気はないんだれど、でぃすっちゃってる。 でぃすでれ?

2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

この素晴らしい世界に祝福を!

ジュブナイルは、十代半ばごろにソノラマ文庫をそこそこ嗜み、ハヤカワに進みながらも角川スニーカー文庫や富士見ファンタジア文庫を少数たしなんで離れた。 ハルヒはアニメでまず見て超楽しんで原作を読み、展開的に詰んだと感じた数巻後に発信が途絶えた。…

絶対に住めない世界のゴーストタウン

原題"GHOST TOWNS"。原題がまず語られるということは、邦題に不満があるということだ。内容は原題にふさわしい。見ごたえのある写真集で、いささか物足りないと思えるほどだ。 だが、邦題が。『絶対に住めない世界のゴーストタウン』に想起される印象と期待…

薬屋のひとりごと

少女漫画をそうと意識して自発的に読んだのは小学生、たぶん高学年だったと思う。コロコロコミックの購読をやめ、コミックボンボンの購読をやめ、ジャンプを読み始めた頃、なけなしのお年玉で『ブラック・ジャック』全巻(当時全21巻だったと思う)を古本で…

風と行く者

映画『トッツィー』のクライマックスに呆れてしまう。 映画『チーム・バチスタの栄光』の、大・どん・でん・返しが大嫌いである。 そのような人物にとって本書の謎解き部分は苦痛であった。似たような傾向は『神の守り人』でもあり、しかし続刊ではそれがな…

アインシュタインの旅行日記―日本・パレスチナ・スペイン

「幻想の世界のなかで理想主義者でいることは容易だが、[ラーテナウは]地球上で生きていて、他の人とは比べものにならないほど悪臭を嗅ぎつけていたが、それでも理想主義者だった」 P.46 三一日。昨日は天皇誕生日。上甲板で正午前に祝典。万歳と国歌斉唱…

数学ガール

数学と化学にコンプレックスがあり、忌避する傾向にあるが、せめてタイトルに惹かれたのなら読むように努めている。とはいえ、やはり数学的、化学的な素養な要素には屈服し続け、コンプレックスは克服されていない。 サイモン・シンの『フェルマーの最終定理…

GraphQL備忘録 Pagination編

GraphQLについて実装サンプルから入り、概念的なものについて学んでおらず、そのまま今、活用するケースについて考えている。目にしていても理解していなかったのだが、数例をこなすうちにGraphQLのクエリにもいろいろあり、Paginationをサポートする形式も…

中世奇人列伝

日本の中世、応仁の乱あたりの著名でない人物ら――法印尊長、京極為兼、雪村友梅、広義門院、願阿弥、足利義稙――を著わした書。応仁の乱については過日『応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱』を一読して概要は把握しているが、なじみのない人名、事物に未だ慣れ…

Pythonによる制御工学入門

「Pythonによる制御工学」入門であって、「制御工学」入門ではない。理系で高校を卒業し、大学で制御工学を選択している学生を想定している。ないしは、本書で言及しているところの「制御屋さん」にPythonを啓蒙する目的で書かれた書と見受けられる。30年く…

スパイスの人類史

コスマスやビャクダンを「ツァンダナ」と呼んでいるが、これはサンスクリット語およびパーリ語の「チャンダナ」をギリシャ文字で正確に写したものである。ローマ帝国衰亡以前の西洋ではまったく知られていなかったビャクダンも、それから数世紀の間にいくぶ…