サイバー・ショーグン・レボリューション
著者がMSE(メカ・サムライ・エンパイア)シリーズ、翻訳出版社がUSJ(ユナイテッド・ステーツ・オブ・ジャパン)シリーズと呼称するこのシリーズは、通して好みではない。なぜ3冊とも読んでしまったのか自分でもしかと理由は分からないが、気に入っている部分もあるということなのだろう。
第二部『メカ・サムライ・エンパイア』と同様、本書もタイトルと内容に密接な関係はない。「ショーグン・レボリューション」は該当するが「サイバー」の部分は虚飾だ。
こういうところが気に食わない点の一つなのかもしれない。
勘違い日本文化はわかっててやってると思うので気にはならないが、命名には違和感を覚えることが多く、そこもフィットしない理由の一つであろう。
メカと呼ばれるロボットが軍事兵器として登場するが、一点モノの武装が多く、ザクやATのような量産兵器というよりはスーパーロボットの敵メカのようである。そうした事物、あるいはFSSを読みなれていれば、この辺のハッタリを楽しむこともできよう。
本書には全編ではないが短編が収録されており、そちらの方が読みでがある。この世界観は短編向きなのかもしれない。