でぃするだいありー?

そんな気はないんだれど、でぃすっちゃってる。 でぃすでれ?

KADOKAWAのメディアミックス全史 サブカルチャーの創造と発展

角川書店は憎悪の対象である。敵である。
なぜかというと敵対的な行動を一方的に行ってきて被害を与えられ、和解に至るいかなる対話も行われていないからだ。

発端は、いわゆるお家騒動というやつである。被害は以下に列挙する通り。二番目のものは対象が複数あり、今に至るも更新され続けている。

  • 看板だけで中身の違う雑誌を買わされた
  • 好きな作品の展開を台無しにされた

本書は非売品だという。そうであるからには社内あるいは関係各位向けというものであろう。そんなものに一般読者へのメッセージなど含まれているわけもないと思いつつ、和解の望みを持って読んでみたわけだが、当然、そんなものはない。
ニュートラルを心がけて書いているのではあろう。内部の人間にとっては危機であり、戦いである。武勇を誇る気持ちが抑えられていないように読めた。
当時の読者に対する考えを示すものやメッセージなどはなかった。

売れ行きの悪いものを切り捨てる。角川のみならず、多くの企業の社是ではあろう。
だが、翻訳小説でそれをやられてしまうと悪循環に陥る。シリーズを途中で切るということを繰り返しやられると、出版社に対する不信から買い控えることになる。一般に広く受け入れられるであろう作品以外は常に打ち切りの可能性を疑わなくてはならなくなる。ハリポタでしめた味(ハードカバーでなおかつ巻数を稼ぐ売り方)を楽しむのは見逃してやってもいいから、せめてシリーズはすべて発刊する誠意を見せてほしい。
さもなくば、角川は二度と翻訳小説を刊行しないでほしい。