2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧
読み終えて数日、読後感に名をつけようと試みてきたが、うまく果たせない。こんな物語を読んだ時にまず脳裏に閃いてしまうのは『石と笛』だ。 『石と笛』は、偉大なことを成す力をもって生まれたものが道を誤り、最も輝かしい成功からは遠ざかりつつも、それ…
『夜の言葉』は拝読させていただいた。まだ『帰還』が発表される前のこと、アースシーの世界をこよなく愛していた頃のことだ。 『帰還』は正直、ものすごくがっかりした。作者自身が構築した世界を自ら否定しているような気にさせられたからだ。 以後、ル・…