FGOをやっていなければ、葛飾北斎に娘がいたことを、その名をお栄、画号を応為と称した娘がいたことを知らずにいただろう。本書に興味を抱いたかも不明である。
名詞や年号を記憶して成績を問われた歴史という学問は、苦手で嫌いだった。
そういったものから久しく遠ざかってみれば、それらがインデックスだったことに気づきもする。点と点があるから線にできるというか。
本書から例をひけば、北斎とシーボルトに面識があったらしい、とか。
厚くはない本で、興味を覚えて雑学として仕入れるにはほどよい。社会という教科にトラウマを持つ人物でも楽しむことができた。