でぃするだいありー?

そんな気はないんだれど、でぃすっちゃってる。 でぃすでれ?

犬王

『Devilman Crybaby』を見たのは永井豪原作が好きだからであり、『四畳半神話大系』のアニメ版によい印象をもったからである。だが not for me だった。 『犬王』公開の報を知ったとき、見てみようと思った。『Devilman Crybaby』の痛手は冷めやらぬけれど、…

2022年秋アニメ

視聴開始した順に。オバロの感想だけ書いたのでは、特筆事項と見えてしまう。未来の自分に向けて。 『リコリス・リコイル』 主人公以外の登場人物らの解像度がやけに低く感じられる。あと、話がおかしい。なので10話で切った。ポリコレを揶揄するかのような…

オーバーロードⅣ

原作小説は、当時最新刊だったドワーフ王国のくだりまで読んだ。 アニメはIIIでもういいかなと思ったのだが、念のため、IVも見ることにした。状況を推し進めるエピソードが含まれていたため、放棄せずにいてよかったといえる。しかしながら、こんな小出しに…

アークナイツ雑感

3ヶ月目の雑感。 タワーディフェンスを嗜好するならはまるであろう。構成要素が追い立てるように機能するので「もっと遊びたい!」感で課金させる系でもある。FGOでいうところのサーヴァントはこのゲームではオペレーターという。高レアリティのオペレーター…

2022年秋アニメに思うこと

水星の魔女 まどまぎのようなウソコOPで、このミオリネさんはミオリネさんの心の中のミオリネさんなんですかね? ということはさておき、この物語がくどいほどに繰り返し叫んでいるのは「ガンダムを作ることの難しさ」である。こちらはどうでもいい。かつて…

がっかり文学作品メモ

青空文庫を検索できるサイトで30分以下で読めかつ星3評価の条件となる作品を一通り読んで、いつからか持病になってしまった文学忌避症が寛解したと思われたため、1時間以上かかる作品にも挑戦してみることにした。楽しめるものもあったが、ここには記さな…

ラーゼフォン

オンエア時にはアニメ情報を積極的に摂取していなかったから、ライディーンのリメイクあるいはオマージュであることも知らなかった。だから、 ――はいはい、エヴァクローンね。最初はそんなふうな感想を抱いた。しかし、――あれ? これ、ライディーンなのか? …

宝島

子供の頃、フィクション――主にアニメにおいて、子供が大人相手にいきって局面をいろいろいじくる展開がとても苦手だった。 失敗すればほれみたことかと思ったし、なんともなしに成功させればうそくせーと思ったし、ピンチを切り抜けて成功させてもやっぱりう…

機動警察パトレイバー 2 the Movie

このGW、劇場版1~2作目を見た。 2作目は公開当時以来、二度目の視聴となる。初回でとても嫌いになり、二度と見るもんかと思ったものだが、なぜ嫌ったのかを忘れると理由が気になるものらしい。 見て、しばらく経った今、嫌った理由は、南雲しのぶの行為…

マイマイ新子と千年の魔法

どうやって見たものかと考えていたが、U-NEXTでようやっと機会を得た。終盤で惜しい物語になってしまったが、とてもよい作品だった。1999年くらいから映画は楽しみよりも不安がまさる娯楽になってしまい、映画館はもとよりレンタルからも遠ざかってしまった…

伝説巨神イデオン

イデもエゴ。わがままな力なのでしょう。愛などというものではなくて… ――27話より それはあたかもソロシップが流星を生み出しているかのようであった。そしてそれは事実ソロシップ… ――34話より 80年代のアニメはLDボックスが世に出た頃に幾つかシリーズで見…

ブラックホーク・ダウン

押井守の著作とか対談本で事あるごとに引用されているので観ずにはいられなくなった。 頭上で機銃掃射してるヘリから落下した薬莢が服の中に入り込み「あち、あち」とやってるシーンがあり、その兵士に親近感を抱いてしまうなど、序盤は気楽に見ていた。 タ…

エリジウム

ツイッターのTLに面白いとかいう評が流れてきたので。それまで存在すら知らなかったが、見て驚き、ジョディ・フォスター出演作品。 話はまあ、なんともうしましょうか。ガジェットを見る作品であるに違いない。リングワールド的開放型コロニー。よくわからん…

KADOKAWAのメディアミックス全史 サブカルチャーの創造と発展

角川書店は憎悪の対象である。敵である。なぜかというと敵対的な行動を一方的に行ってきて被害を与えられ、和解に至るいかなる対話も行われていないからだ。 発端は、いわゆるお家騒動というやつである。被害は以下に列挙する通り。二番目のものは対象が複数…

総括『電脳コイル』

『地球外少年少女』公開の報を聞いて、なぜかくも『電脳コイル』を嫌うのか考えてみる気になった。嫌ったままでは『地球外少年少女』を見るも見ないも決められない。そう思ったのかもしれない。別に気にしないで見たけりゃ見ればいいんだが。昨今、いろいろ…

読書記録

読書記録を思い立ったのは25年くらい前のことか、当初はアクセスに記録していたが、書籍というものがタイトルで一意にならないということに気付いて廃止した。体裁の違い(ハードカバー、文庫など)や再販でISBNも異なることに、長らく気づかなかった。古い…

チャリオンの影

ウメガトはふたたび杯を返して壺をとりあげた。 「ときとして、人が心をひらき、みずからを媒体として、神々を世界に迎えいれることがあります」そして杯を満たし、「聖者とは高潔な魂ではなく、うつろなる人間です。天与の意志を進んで神に与え、放棄するこ…

いやいやながらルパンを生み出した作家 モーリス・ルブラン伝

――彼(ジュール・クラルティ)は、シャーロック・ホームズにくらべてどれだけルパンが優れているかを主張した。なにしろモーリス・ルブランはある離れ業に成功している。前もってその犯人を知っているのに、犯罪によってかけられた謎に私たちは夢中になって…

FF14総括

たぶんもう遊ばないので。 遊び続けたゲームの辞め時は、興味が他に移ったとき、過疎ったとき、飽きたときなどが挙げられるが、MMOなど更新が続くゲームだと異なる要素も理由になる。 我慢の限界を超えたとき、だ。 通常これはゲームプレイ初期に発生するが…

『古代の女性官僚: 女官の出世・結婚・引退』『毒が変えた天平時代:藤原氏とかぐや姫の謎』

『古代の女性官僚: 女官の出世・結婚・引退』 いわゆる「女官」は古代日本では官僚のありようを示していたが、次第に高貴な女性の側仕え、あるいは後宮仕えという存在になっていった。天平時代あたりまでは、日本でも女性官僚はそれなりに存在したが、中央集…

目に見えぬ侵略

他者を非難する文章というものは、読んでいて辛いものだ。それが同意できる内容であったとしても。本書についても、中国だからあるだろうなと思いつつも、やはり読みすすめることは難しかった。 幼少の頃、かつての中国圏文化は日本の長兄的位置づけであると…

明治維新の意味

太平洋戦争について考えたとき、そこに至る遠因はなにかと思い、いろいろ読んだ。まずは黒船来航にありという思いを抱き、次に大航海時代に遠因があると感じた。 その過程で黒船来航後の日本は、なんだかんだでうまくやってきたんじゃないかと思うようにもな…

世界史を大きく動かした植物

タイトルのためであろう、序盤、小さくない違和感を得た、主語がものすごく大きな主張がある。 植物について特に詳しいわけではないので、知見を得たことについては真偽を問うこともできないが、上記のことを除いてはまあ楽しめたといえる。

ケルトの想像力

あちこちに掲載された雑誌記事をまとめたもの。そのためか、章ごとに文体が統一されていない。誤字がある。図の画素が荒い。モアレが出ている。など、体裁に不満がある。 文字を持たない文化であったケルトに関することごとを、残された芸術作品から著者が得…

地図づくりの現在形

書評サイトでレビュアーが熱く語っていたので、あてられた。 かつてツーリングをよくしたころ、地図は必需品だった。スマホの黎明期にスマホのナビゲーションでツーリングしたこともあったが電池切れとの戦いで、数時間の連続使用が限界だった。モバイルバッ…

中央アジア・蒙古旅行記

さて、わたしは上述の司祭たち(私注:仏教徒と思われる)のそばにすわってからーーそれは、寺院の内部へ入って大小さまざま、沢山の偶像を見たあとのことでしたーー神についてかれらがどういう信仰を抱いているかをたずねました。すると、 われわれは、ただ…

みんなの知らない世界の原子力

地元市立図書館の今月のオススメ的な棚から。 著者は自身の立場をニュートラルと称しているが、読後の印象では肯定派と思える。主に生活の立場から原発は必要ではないですか?と訴えているように見える。環境問題を絡めているあたり、恣意的に感じてしまう。…

サイバー・ショーグン・レボリューション

著者がMSE(メカ・サムライ・エンパイア)シリーズ、翻訳出版社がUSJ(ユナイテッド・ステーツ・オブ・ジャパン)シリーズと呼称するこのシリーズは、通して好みではない。なぜ3冊とも読んでしまったのか自分でもしかと理由は分からないが、気に入っている部…

兇月面

十代で初めて氏の作品に触れてから変わらぬことがある。ハラハラドキドキさせられることだ。しかし、十代の頃と意味は変わった。読み進めてふと我に返り、残りページ数がほんのひとつまみになってしまっても、物語の核心にミリも迫っていない。そんなときに…

邦人奪還

自衛隊や軍事、アメリカや北朝鮮について全く詳しくないので、本書が取り扱う内容がどれほどファンタジーなのか判断することはできない。アメリカの都合が生んだ自衛隊という組織のいびつさについて描写されているが、うのみにしてよいのかも判断がつかない…