でぃするだいありー?

そんな気はないんだれど、でぃすっちゃってる。 でぃすでれ?

目に見えぬ侵略

他者を非難する文章というものは、読んでいて辛いものだ。それが同意できる内容であったとしても。本書についても、中国だからあるだろうなと思いつつも、やはり読みすすめることは難しかった。

幼少の頃、かつての中国圏文化は日本の長兄的位置づけであると自然に学び、なんとなく敬意を抱いていたように思う。
いつの頃からか、実に残念なことになってしまい、その念は失せた。

革命を志す人々は暴力を肯定する。歴史がそうであるからとして踏襲することを恥じない。踏みにじられたから相応に返すという考え方はわからなくもないが、無条件に同意することは難しい。実現した社会主義国家のほとんどすべてが独裁を結実したことを考えれば、なおさらに。

本書を契機にオーストリアは気付きを得たという。
資本主義の弱点をたくみにつく戦略は、指導者層とそれを取り巻く環境が変わらない限り、中国のような国家構造を持つ勢力にはうってつけのものだろう。資本主義国家にとっては他人事ではない。経済学()がうたうのは欺瞞でしかない。