でぃするだいありー?

そんな気はないんだれど、でぃすっちゃってる。 でぃすでれ?

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ライアーズ・ポーカー

これにはりっぱな理由がある。経済学は、投資銀行家たちの最も基本的なふたつの要求を満たすのだ。まず。投資銀行家は実践的な人材を求める。実践的というのは、学歴より職歴に重きを置くことだ。経済学は最近ますます難解になり、役に立たない数理的論文ば…

ナポレオンを創った女たち

フランス革命期の人々には、多かれ少なかれ、自分たちは地球の表面を一新する運動の先頭に立っている、自分たちは未来の人類のために闘っている、という意識があった。自国フランスだけでなく、世界全体を視野に入れ、≪自由と平等≫の思想を広めて世界中の人…

青の騎士ベルゼルガ物語

『K'』が発刊されていたかどうかは覚えていないが、『絶叫の騎士』は待った覚えがあるので、1987年あたりが初読であったことは間違いない。当時、1~2巻を好み、3~4巻はそりゃねーだろと思ったことも間違いない。幡池裕行氏のイラストも、メカデザイン…

ロード・エルメロイII世の事件簿 4「case.魔眼蒐集列車(レール・ツェッペリン」

戦闘シーンと、菊地秀行文体について改善が見られ、より好ましい文章となった。推理小説は鼻で笑いながらでしか読めないタイプのスタンド使いだが、そういうタイプを読者として想定している本作品のスタイルはあいかわらず好意的に評価できる。 型月世界の魔…

オーバーロード 8~12

これまでの印象は変わらず、ナザリック側の動きはとても楽しめるが、カルネ村とか他国の事情についてはあまり楽しくない。1/10くらいでいい。ここ30年くらいの漫画は物語ではなくシーンを描くようになってきていて、物語としてみると実にアレな印象が強いも…

無縁・公界・楽

本書のタイトルのような概念と初めて接したのはおそらく白土三平作品においてであり、無意識のうちのことであった。1990年頃、『花の慶次』をきっかけに隆慶一郎作品に耽溺したとき、道々の輩と表現されるような概念と出会った。その頃なにか読んだり調べた…

ルネサンスの世渡り術

学研のまんがでレオナルド・ダ・ヴィンチの逸話はよく読むなどしていた程度で、同時代について執拗な関心はない。それでもルネサンスやイタリアについてはいくばくか読んでいたが、それも20年位前のこと、もういろいろと忘れてしまった。 本書はエッセイで、…

経済学はどのように世界を歪めたのか 経済ポピュリズムの時代

「データサイエンス」と言われる分野の急速な発展は、経済学が多用してきた仮説演繹法あるいは純粋な演繹的推論による理論構築を、枚挙的帰納法による分析が駆逐していくプロセスであると言えるかもしれない。RBC理論からDSGEモデルに至る過去30年以上にわた…