でぃするだいありー?

そんな気はないんだれど、でぃすっちゃってる。 でぃすでれ?

マイマイ新子と千年の魔法

どうやって見たものかと考えていたが、U-NEXTでようやっと機会を得た。
終盤で惜しい物語になってしまったが、とてもよい作品だった。

1999年くらいから映画は楽しみよりも不安がまさる娯楽になってしまい、映画館はもとよりレンタルからも遠ざかってしまった。むかしふうにいうなら臭い芝居、近頃の表現では感動ポルノ。一種の演出過剰に食傷したことが大きな理由である。

長いシリーズ物でも安心できない。
ぽっと出の新しい登場人物に物語を蹂躙されるさまをみてしまえば、資本主義というものを呪うしかなくなる。映画というものへの信頼を失ってしまえば、サブスクですらよほど気が乗らないと映画を見る気にはなれない。暇つぶしならば他にも手段はある。

こんな作品に出会えれば、映画も悪くないという気になれる。
なんということはない物語を、こんなにも飽きさせず魅せてくれるのは、とてもすごいことだと心底思う。