伝説巨神イデオン
イデもエゴ。わがままな力なのでしょう。愛などというものではなくて…
――27話より
それはあたかもソロシップが流星を生み出しているかのようであった。そしてそれは事実ソロシップ…
――34話より
80年代のアニメはLDボックスが世に出た頃に幾つかシリーズで見直しているが、それゆえ当時も見ていなかったものにはなかなか手が出なかった。
長い。飽きる。ファーストガンダムですらそう思ったのに、名高いとはいえ全39話の未視聴シリーズはあまりに敷居が高すぎた。
そして40年が過ぎてしまった。
ここ数年、次第に意欲が高まってきてようやく見る気になった。劇場版だけで良いかという怠け心を打ち砕いてくれたのはとあるブログで、TV版をまず見て、次に劇場版を見るべきであるという。横着しないでよかった。同感である。
火の鳥であろうか。この物語の着想の源は。まあよい。なんであれ、この物語が与えた影響は甚大なのであろうと思う。観賞中、意図せずしてアレやコレやの名が思いうかんできた。劇場版四部作はもとより、80年代中盤あたり、メジャーとはいえない雑誌で連載されてた漫画までも。
ZやZZの気持ち悪い部分を人々がなぜ平然と受け入れたのかという疑問も氷解した。
次に課題とするならば、アレやコレやをイデオンを加味して再評価したらどうなるか、というところか。