でぃするだいありー?

そんな気はないんだれど、でぃすっちゃってる。 でぃすでれ?

機動警察パトレイバー 2 the Movie

このGW、劇場版1~2作目を見た。

2作目は公開当時以来、二度目の視聴となる。初回でとても嫌いになり、二度と見るもんかと思ったものだが、なぜ嫌ったのかを忘れると理由が気になるものらしい。

見て、しばらく経った今、嫌った理由は、南雲しのぶの行為が背信とみえたからだと思い出した。
ハイティーンでOVAに触れ、劇場版1作目でものすごくやられた身上としては、特車二課はエバーランドだった。約束の地だった。作品世界においてはそれが永遠であると見ていた。
それゆえ、ぽっと出の昔の男に心を残したこと、それが背信に思えたわけだ。約束の地が破壊されたと感じたわけだ。せめて柘植という人物がぽっと出でなければ――

だがそれは、特車二課の人員構成に疑念を抱かなかったがゆえのことであると、今なら思う。
南雲しのぶという、一見して有能である人物が、梁山泊もかくやと思われる特車二課に島流しにあっている理由は、劇場版2作目まで明かされていなかったように思う。
原案において理由があったかどうか不明である。原案に近いと思われるコミック版では熊耳武雄がその業を背負ったことしか知らない。

それは隙であったといえよう。そして、押井守とは隙をつく男だ。

今ならば、南雲しのぶ島流し人事に理由をつけた物語と認識することができる。嫌う理由もなくなった。

むしろ、永遠と思えた劇場版1作目、かつて何度も繰り返し見た作品が古びて見えてしまったことが衝撃だった。