でぃするだいありー?

そんな気はないんだれど、でぃすっちゃってる。 でぃすでれ?

読物 『武術「奥義」の科学』

わかりやすいところと、わかりにくいところと、頷けるところと、首を傾げるところがある。

甲野善紀氏は、武術の理を研究する最近の祖として認知されているのだろうか。
すべてを網羅したわけではないが、ネット書店などを俯瞰すると、同氏の著作に類する、あるいは準ずる書籍を散見することができる。ざっと見渡したところ、武術の科学的解釈という、同氏が敢えて避けたところをニッチとする書が増えているようだが、本書もその一種と見受けられる。

さておき。
他者に技術を伝達するとき、感覚的な言葉よりも、科学的な雰囲気をまとわせた言葉のほうが受け取りやすいようではあると実感しているが、それも程度だということがよくわかった。

もうちょっとやさしい言葉を選んでもよかったのではないかと思えなくもないが、やさしいがわけわからん内容の他書に胡散臭さを感じたことを思えば、これはこれでよいのかもしれない。

本書に図説されている技法のうち幾つかはイメージできたし、技量の程度を問わなければ自分でもできそうだと思えた。
本書について、スーガクやブツリを彷彿とさせる図に拒否反応がでるという意見を聞かされたが、記されている記号は無視して、矢印だけ感覚的に受け止めるようにすればよいのではなかろうか。イメージできない場合は、図のとおり真似をしてみればいい。

それにしても、本書で読む「逆小手」の、なんと難しいことよ。
実際に難易度の高い技術だが、これに記されているほどには難しくないような気がする。

余談だが、
やる夫が少林寺拳法部に入るようです
が面白い。未完だけど。