でぃするだいありー?

そんな気はないんだれど、でぃすっちゃってる。 でぃすでれ?

深淵の色は 佐川幸義伝

合気道への興味は長らく在り、しかし、どうにも演武のための練習としか見えてこない。武田惣角植芝盛平塩田剛三など、武勇が語り継がれる達人が存在することは知っている。仮に逸話通りのことを体験できたならば、俺には習得は無理wwwとなりそうではある。知らねば疑い、知れば諦めてしまう。そんなジレンマが合気道にはある。どうにもきっかけがつかめない。書物を当たって気を紛らわせているような具合だ。

さて、佐川幸義という名前は、本書にて初めて知ったように思う。先に述べたこの道の大家たちは伝説的だが、本書が語る佐川幸義氏の逸話は神話級だ。作家の筆致はさすがなもので、しぼんでしまいつつある武術への興味をかきたててくれた。

だがしかし、現実に立ち返って学び舎を探してみると、物理的制約によりこれはというものには巡り合えない。本書では師が弟子を選んでいる。それは当然のことと思う。しかし、弟子もまた師を選ぶべきである。一定の期間、それに打ち込むつもりであるならばなおさらに。それは、十数年をある武術に費やして強く思うようになった。