でぃするだいありー?

そんな気はないんだれど、でぃすっちゃってる。 でぃすでれ?

読物 『羆嵐(くまあらし)』

 Mixi秋山瑞人コミュ、その名も『渇き』でご紹介いただいた。
熊撃ち、いわゆるマタギの話といえば、個人的には矢口高雄が原体験であろうか。
好んで蒐集するほどではないが好きだ。

物語はごっつい地味で、クライマックスに至るまでは若干辛いものがある。クライマックスに至ってからの爽快感はおそらくそれに反比例したものであろう。

楽しめた作品だが、一つだけ気になったことがある。
本作品は大正三年を舞台としているが、その頃、民間で入手可能な猟銃はどのような性能のものであったのかということだ。
1) 鉛を溶かして弾丸を作る描写がある。
2) 空薬莢を拾い集める描写がある。
これらから類推できるのは、空薬莢に火薬を詰め、自作した弾頭をねじこんで弾丸を再生利用していたということになろう。不発弾が多いのもむべなるかな。
似たような光景を、西部劇で見たような気がする。
物語の前段では 1) の描写しかなく、先込め銃を使っているものと認識していた。結局、明確な描写はなされなかったが、どうでもいい個人的なことである。