でぃするだいありー?

そんな気はないんだれど、でぃすっちゃってる。 でぃすでれ?

オーバーロード 8~12

これまでの印象は変わらず、ナザリック側の動きはとても楽しめるが、カルネ村とか他国の事情についてはあまり楽しくない。1/10くらいでいい。
ここ30年くらいの漫画は物語ではなくシーンを描くようになってきていて、物語としてみると実にアレな印象が強いものに人気があるように思える。小説については20年くらいだろうか、10年くらいだろうか。同様の傾向がうかがえる。
一言でいうなら、描写しすぎ。寄り道しすぎ。

著者は名づけが不得意らしい。これもまた、非ナザリックパートが楽しめない理由でもある。がんばってそれっぽさを出そうとしているが、あまりうまくいっていないと感じられるので、そういう名づけをされたキャラクターの名を目にするたびにどうにも苛立ってしまう。

非ナザリックパートでも楽しめるところはあり、例えばドラゴンの描写はその一つ。「爬虫類ではなく猫科」的な描写はドラゴンランス・ファインアートやそれに類する画集のドラゴンを彷彿とさせて、著者の魂の在り処を垣間見た気にさせる。

物語の構想規模が拡張している痕跡も見受けられ、それに起因してか刊行ペースも落ちてきているようなので、おそらく完結を見ることはないだろうと思えてしまうのだが、願わくばよい結末であらんことを。