戦闘シーンと、菊地秀行文体について改善が見られ、より好ましい文章となった。
推理小説は鼻で笑いながらでしか読めないタイプのスタンド使いだが、そういうタイプを読者として想定している本作品のスタイルはあいかわらず好意的に評価できる。
型月世界の魔術はもとよりそういうものだが、FGOの大奥イベントあたりから概念のマウント合戦が顕著に感じられるようになり、本シリーズにその端緒があるのかもしれないと感じ始めた。「世界を騙すのが魔術」というやつだが、某物語シリーズでそう感じてしまったように、言葉遊びが過ぎるとしらけるので、ほどほどにしていただきたいとも思う。