でぃするだいありー?

そんな気はないんだれど、でぃすっちゃってる。 でぃすでれ?

いちばん詳しい「北欧神話」がわかる辞典

北欧神話はざっくりと知っている程度で、いろいろと知らないような気がしたので何か読んでみることにした。内容を云々できる知識はないが、本書は北欧神話を網羅的に扱っており、ざっくりとしか持っていない知識を補完するのにちょうど良いと思える。

本書はまた、フィンランドの神話である「カレワラ」についても紹介している。魔女ロウヒの名はどこかで聞いたことがあるような気がするが定かではない。フィンランド神話由来ということを自覚した。
「カレワラ」の主たる英雄は「老いて不抜なるワイナモイネン」というが、母たる女神から産まれたときすでに老いていたというユニークなヒーローで、求婚しては振られ続けている。
イリアス』や『オデュッセイア』、あるいはバビロニア神話に関する書籍を読んだとき、トールキンが創作した神話のエッセンスをそれらから感じられたが、「カレワラ」からは最も強くそれを感じた。というか、トールキンが創作した神話には非キリスト教的なものならなんでも含まれているような気がする。
気のせいかもしれないが、ワイナモイネンのイメージはゲド的でもあるし、ウォーロック的でもある。カレワラ神話の雰囲気は『イルスの竪琴』を思わせる。欧州で「カレワラ」が流行ったことがあったのだろうか。