応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱
応仁の乱についてろくすっぽ知らないことに気付いて、読んでみることにした。ろくすっぽ知らないので、本書の内容を吟味することはできない。
ただ、学者というものは文理問わず恣意的なことをやるらしいということを再確認した。それを行う他者を批判する自身が恣意的であることを免れぬということも。
著者がどんな思想に傾倒しているかも吟味せねば正しく著作を読めないとするならば、それは非常に不自由なことだ。
初見の名前がいっぱいあるがゆえにか全般の見通しが悪いと感じてしまったことは読み手の問題である。見晴らしをよくするためには補うしかあるまい。同著者の前著である『戦争の日本中世史―「下剋上」は本当にあったのか―』がちょうどよいかもしれない。
応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱 (中公新書)
posted with amazlet at 18.01.03
