でぃするだいありー?

そんな気はないんだれど、でぃすっちゃってる。 でぃすでれ?

Devilman CryBaby

Netflixに登録させるほどに興味を抱かされた。
その結果といえば、円盤化されてたとしても買うほどではないが、でぃするほどでもない。ただ、思うことはいくつかある。

改変部の強調に費やす時間があるのであれば、今少しオリジナルの線に沿ったストーリー展開にしてもらいたかったと強く思う。特に、原作に感じられたコズミックホラーテイストを完全に除去する必要性があったとは思えず、それを一人で醸して見せた飛鳥了の父親を排除する理由が全く分からない。それが原因で、不動明がデーモン化を受け入れる素地が薄弱であると感じさせられ、不動明がただの精薄であるかのように見えてしまう。
事情を完全には飲み込めぬままデーモンに襲われ、進退窮まったがゆえにという選択は必要であったと思うのだ。そこだけで不動明という人物像を描写できる。これを補完するためにか牧村美樹が幼少時を回顧するシーンが追加されているが、必要がなくなる。
サバト会場が飛鳥邸の地下シェルターに存在したという原作のアレレ展開をこそ、うまく説明ないし改変すべきであったと思うのだ。
飛鳥了が全てを思い出す下りにおいても、かかわりの薄い人物にすべてを委ねたせいで生まれたときから奇跡の子でしたみたいな後付け臭のする演出を追加せねばならなかった(たとえ脚本上はじめから予定されていたとしても)という印象を受ける。
不動明がアモンの記憶をもっていないらしいことも良い方向とは感じられなかった。実際に設定はなかったとしても、因縁めいたものがあるという演出だけでご飯三杯くらい行けるのに、もったいない。その代わりにか、牧村美樹まわりに追加された人間模様は軽薄な印象しかなかった。
どんでん返し、どんでん返しパート2、どんでん返しファイナル、ちゃぶ台返し、みたいな脚本が人気らしいですから? ギョーカイ界隈ではもう、お話をきちんと構成できなくなってるのかもしれないと思ってしまう。

でもまあ、ぜんぶサタンの自演だったと思えばこれでもいいかと思っちゃうんだけどね。ストーリーについては。

戦闘は。
ジンメン戦、いいとこなし。甲羅の模様は原作路線ではなくOVA準拠、なのに何故・・・
シレーヌ戦、いいとこなし。アモンが強いんだか弱いんだかよくわからなくなる。
ゼノン、あれ、あんなとこで死んじゃったの?

キャラは。
サイコジェニーは80点。初登場は実にいいカンジだった。別にやられちゃう必要もないんじゃないのとは思う。
牧村美樹は、あんなふうにしちゃう必要あったの? 普通の子でよかったんじゃないの?
政、ドス六に代わる人々は、存在定義が強引すぎじゃない?
カイムはいつでも男前。出番少なければもっと引き立ったのに。

結局でぃすってしまった。
OVA版最終話、はよ。