でぃするだいありー?

そんな気はないんだれど、でぃすっちゃってる。 でぃすでれ?

アインシュタインの旅行日記―日本・パレスチナ・スペイン

「幻想の世界のなかで理想主義者でいることは容易だが、[ラーテナウは]地球上で生きていて、他の人とは比べものにならないほど悪臭を嗅ぎつけていたが、それでも理想主義者だった」

P.46

三一日。昨日は天皇誕生日。上甲板で正午前に祝典。万歳と国歌斉唱。歌はいかにも異国風で、(曲の構成から言うと)いくつかの部分に奇妙に分かれている。日本人は非常に敬虔。国家イコール宗教という不気味な連中。

P.156

 

HONZより。

アインシュタイン本人による著述、すなわち旅行日記本文と関連する手紙やスピーチの抜粋は、全文のうち半分以下である。残りは、著者のアインシュタイン解析と、日記が記された当時の背景の注釈に費やされている。後者は読む助けになったが、前者に感じた恣意的な印象が真とするならば、丸のみにしてはいけないのかもしれないとも思う。

アインシュタインの名は相対性理論とともに知っていたが、人物像、思想などは知らず、本書はそれを知る大いなる一助となった。日記や手紙からは日本に好意をもっていたことがうかがえる。
この旅行がなされた一九二二年ごろ、暗殺されるかもしれないという危機感とともにあったことは知らなかった。

余談だが、富野由悠季監督は、イスラエルヘブライ語やそれに関連する事物から命名の一助を得ているようであると感じた。