でぃするだいありー?

そんな気はないんだれど、でぃすっちゃってる。 でぃすでれ?

彼方のアストラ

どうでもいいに分類される作品だが、供養のため。

 

超空間通信?可能な宇宙船の通信機が見た目LSI的なナニカでリード線を切断して故障させる、とかはどうでもいいとして。

謎の球体発生装置はどういう位置づけのガジェットなの、とか。

SF警察を務めるには経験が足りないので、SF部分については上記にとどめる、が。

 

割と切羽詰まった状況で行われている惑星移民の過程で発生した全面核戦争?で半数の人類が死滅したらしいが、生き延びた人類の数が30億として、国、民族、宗教のアイデンティティーを捨てさせ、言語を統一(登場人物の名前ですでに不統一感が)し、一定期間の歴史を改竄(惑星移民はなかったことにし第三次世界大戦があったことにするという)し、全ての記録を修正しかつそれを人類の意思として強制させる(地理が異なる惑星において、そんなことが可能なのか?)ことが可能な強力な政体が成立しかつ100年でそれが実現できうるのかという巨大な設問に対し、物語上必要だからできちゃったことにしましたという軽いカンジがアンバランスすぎる、とか。

これが明らかになるエピソードの前にアストラ号の乗員が一人を除いて全員クローンだということが明らかになる。登場人物らがいかにしてその着想にたどり着いたのかに明確な説明がなくもやもやさせられたのだが、この巨大な?のまえにはかすんでしまう。クローンの元となった人々の関係とか全く語られていないし。学者と医者と芸能人と政治家とアスリートと教頭と国王が結託するのはいかなる状況か。このくだりで、それまではジュブナイルないしはビルドゥングロマンとして、また『無人惑星サヴァイヴ』のよすがとしてまあまあ楽しんでいたのだが、ケチがついちゃった、とか。

歴史の改竄についてはなぜか『ミストボーン』が脳裏をよぎってしまったが、同作品では独裁者が長い時をかけて「事実の隠蔽」を行い、弾圧と格差社会の実現によって達成していた。好きな作品ではないが、この部分については首肯できる。

本作品の市長と並行して、どういうわけか『七人のイヴ』を読みはじめてしまったが、それゆえにか、地球に迫る危機の回避について、とてももにょる。
物語世界が現実世界とある程度一致するという設定があるのに、「現実の地球とは異なる物語上の地球だからあらゆる反論はそれで逃れる」的な安易な措置がとにかく鼻につく。現代地球と対照する必要があったとすれば、直接には語られていない作者の主張のためにそうしたというところだが・・・

まとめとしては、おはなしの立地する根幹が非常に危うい作品、という印象。