漫画 『ブラック・ジャック創作秘話~手塚治虫の仕事場から~』
人生で一番読んだ漫画は何かと聞かれれば、『ブラックジャック』全24巻(当時)と答えられる。
小学生の頃、少ないおこずかいをなんとかためて、古本屋で大人買いしたものと記憶している。一戸建てだった当時の家の、二階に上がる階段のそばにおいた書棚においてあり、なにかというと日の当たる階段に座って読みふけっていた。何度読んでも飽きなかった。
神は見上げるものではない。知らず身の内に宿るものであり、自己と対照するものである。
しかし、幼少時に身に宿った神はあまりにも神すぎた。神でも微妙な作品を生み出したりすることは知っていたが、信仰は揺るがない。かつて幾多の神を宿してきた我が身だが、その神は死ぬことがある。何年か前まではもう一柱、三浦という名の神が宿っていたが、その神は死んだ。
元祖・我が神は、おそらく死ぬことはないであろう。
かつては「いい人」「スゴい人」的にしか描かれていなかった伝説的な漫画家に対する情報解禁は、なにがきっかけとなったのであろうか。サイバラかw? 安孫子センセの酔っ払いぶりは面白かった。
こんな生活なら、早死にも必然であろう。むしろ、60歳までよくぞ、と思わざるを得ない。
この漫画も十分面白いが、荒木飛呂彦の『奇人変人列伝』か、島本和彦のあのノリで描かれたものを読んでみたくなる。そんなエピソードが綴られている。