でぃするだいありー?

そんな気はないんだれど、でぃすっちゃってる。 でぃすでれ?

熱源

読み終えて数日、読後感に名をつけようと試みてきたが、うまく果たせない。
こんな物語を読んだ時にまず脳裏に閃いてしまうのは『石と笛』だ。

『石と笛』は、偉大なことを成す力をもって生まれたものが道を誤り、最も輝かしい成功からは遠ざかりつつも、それなりに名を成して死ぬ。そういう物語だ。道を誤った課程のみ語られ、名を成す過程は省かれているため、負け犬の物語と読める。カバーイラストが安彦良和氏であるため、その印象は増幅される。
ただ生き死んだ、在った人の物語。語るほどの物語であったのか?という印象はまだ拭い得ていない。

この物語もそうだ。『石と笛』がそうだったように、読ませる力はある。
だが、ピンボケだ。数日考えて、それだけだった。