ワインレッドのココロ
単車を車検に出している間。
代車の250ccを乗っていたのだが、250ccでは不足で、リッターオーバーでは過剰であるという印象を強める。ツーリングをそれなりにしていた頃は大排気量の安定性を求めたものだが、足としては400cc程度がちょうど良い。
さておき、代車はHONDAのJADEだった。我が身が大学生当時にデビューした車種であり、以後数度のマイナーチェンジを経て、1996年にHORNETに代を譲ったらしい。高齢の車両だが、よくメンテナンスしてあり、若干のメカニカルノイズがあるものの、走行に支障はない。
とはいえ、あくまで程度の問題で、日に焼けてくすんでいるし、老兵といわざるをえないわけなのであるが、括弧でくくって「バイク」という認知しかもたない人々にとってはそうではないらしいことを、日常の中で実感した次第である。
「表に止めてある赤い可愛いの、ちゃりさんの?」
「ちゃりさん、バイク変えたんですか? こっちのほうがいいですね」
・・・代車だっちゅうの!
俺様ちゃんの十年選手よりおじいちゃんだっちゅうの!
我がCBはシルバー、代車のJADEはワインレッド。個人的にもワインレッドの方が好みであるといわざるを得ないが、見た目の程度の良さは明らかにCBに分があるし、排気量に比例した重量感もある。総合的に、廃車寸前の車両に負ける要素などないはずなのだががが。
世間一般において、単車の印象というものがどのようなものであるのか、なんとなくわかってしまったような気がするのである。
ワインレッドといえば、先代はワインレッドだった。KAWASAKIの400cc、XANTHUS。
優等生のCBとは違って、重心は高いし、ヨーロピアンタイプのオンローダーなのに高速コーナリングはリーンアウトじゃないと危ないし、ある特殊な単車使用者の一群が好んでKAWASAKIを選ぶ理由をなんとなく理解したものである。CBに換えたとき、「あれ、単車ってこんなにまがりやすいもんだったっけwww?」と思わされたものだ。
ともかく、俺様ちゃんはとっても気に入っていた。超のつく弩マイナーなところも気に入っていた。どれだけマイナーかといえば、日常はおろかツーリング中にも見かけることは稀であり、「これで○台目」とカウントできるほどで、現在にいたるまで、全国で一桁台しか確認できていない。XANTHUSに乗り始めてからCBに乗り換えた現在までに、北海道をのぞいて本州一周を果たしているので、密度は薄いが範囲だけは広いサンプリングの結果である。
XANTHUSまで記憶が蘇れば、思い出すのは事故のこと。今とは違って、俺様ちゃんなりの限界走行をしていた頃のこと。二代目、三代目は両方タンクをヤっていて、RZRは立ちゴケを支えようとした我が膝で凹まし、XANTHUSは和歌山山中でコケたときに石にあたって凹んだ。湿った柔らかい土中に倒れたのが不幸中の幸いと思いつつ、起こしてみたら石があり、石のカタチにタンクが凹んでいたのである。
いわゆるタンクは即ち燃料庫になっているわけではなく、外装であり、いわば一次装甲となっていることが多いようである。いずれも走行不能な状態にまでは至らなかったが、なんにしてもついてない。
RZRは程度の悪し加減からそれほど気にもならなかったが、ワインレッドのXANTHUSは凹んだ部位の塗装がはげてみすぼらしく、結局直さなかったものの、今後単車を購入する再には、傷が目立たない色にしようと決意させるに十分な痛手だった。
ココロといえば、ココログにはそのような名前の妖精がいることになっている。
以前、なにかWebを検索していて無作為にたどったリンク先がココログのブログで、ブログペットなるココロを貼り付けているのがなぜかとてもKoolに思えて、真似したわけである。ココログを利用していれば、そのサービス開始は通知されており、ココロなるものを既知とはしていたが、まったく興味がなかった。なぜKoolと感じたのか、今はもう覚えていない。
ココロは人工無脳である。古くは「エミー」であり、やや古くは「ぼのぼの」だったアレである。
なるほど、Webというものは人工無脳のデータベースを蓄積するネタとしてはこの上ないものであろう。ちょこざいなことに、登録したばかりの記事をネタにするので、どんなことをいうのかとクリック連打してたら
お弁当イベント発生
で、驚く。
懐かしいなあ、お弁当イベント。
関連して、一時期ある人物がソーウケだなんだと連呼していたことを思いだしてしまった。