でぃするだいありー?

そんな気はないんだれど、でぃすっちゃってる。 でぃすでれ?

読物 『ミグ25事件の真相』

「愚かな大将は、敵より怖い」

 昔からの有名な格言である。愚かな大将は、戦争で多くの部下を殺す。部下に大変な苦労をかける。最悪の場合は戦争に負ける。だから、軍隊は賢い大将を求める。第二次世界大戦でのビルマ戦線は、悲しくも、その好例であろう。

 日本第十五軍(四個師団基幹、約九万人)は、一九四四年三月、ビルマ・インド国境の軍事的要衝、インパールを攻略する作戦を開始した。敵は、英国第十四軍(七個師団基幹)であるが、大兵団が山岳地帯を踏破する進攻作戦であり、兵站を無視した無謀な作戦と思われた。小畑軍事参謀長と四人の師団長は、作戦の中止を求めた。が、軍司令官の牟田口廉也中将は、あれこれ理由をつけ、大本営陸軍首脳(東京)から作戦認可をとりつけてしまった。

 結果は、日本軍の惨憺たる敗北に終わった。戦死傷、病没、餓死を含む日本人死傷者は、七万人に達した。愚かな大将が、いかに惨い結果をもたらすかを、如実に物語っている。ミグ事件対処行動で、自衛隊幹部は、ひたすら祈り続けた。

「総理! 賢い作戦指導をお願いします」

P.83

「総理の防衛出動命令書、長官の防衛出動待機命令書のいずれも、もらえる可能性はありません。総理官邸は、『出動命令を出すと、マスコミを中心に国民が大騒ぎをするだろう。反主流派は幹政権打倒に打って出るだろう。そうなれば、内閣は総辞職だ』。こういう考えのようです」

 三好は、国防を蔑にする「政治の壁」というものを否応なしに認めざるをえなかった。(後略)

P.104

高橋「私は、必ず、任務をやり遂げます。が、言っておきたいことがある。『自衛隊は軍隊』と、堂々といえる時勢ならば、わが連隊は、国民の声援を受けて、国家国民のためソ連軍と戦えるのです。しかし、今はどうでしょうか。国民は、われわれを支持していません。マスコミは、自衛隊の行動を捜しまわり、ソ連軍に役立つ情報をバラまいています。こういう状況下で戦う、私の部下は、本当に可哀相です。惨めです」

P.192

 この結果、今後は第二十八連隊をを苦しめた、陸・海・空各自衛隊間の「共同連携のミスマッチ」のような問題は生じないであろう。しかし、これは中央指揮所と情報本部が構想どおり運営されることが前提である。その成否は、これを運用する人、とりわけ総理大臣と防衛庁長官の能力にかかっていることを見落としてはならない。

P.248

 これも、国会での、自衛隊最高指揮官である総理大臣の指名行為が、適切に行われていないことに起因しよう。誰が最高指揮官になるかで、事態対処の方針は、百八十度変わってしまう。日本国憲法施行以来、五四年が経過したが、この視点からの総理指名は、蔑ろにされたままである。

 もともと、総理には、国家リーダーとしての高度の資質と能力が求められる。高度の危機管理能力と狂気管理能力は、その重要な一つである。狂気管理能力とは、戦争事態において、平和回復に向かって戦争を指導、管理、終結させる能力のことをいう。

 当然ながら、総理候補の政党党首は、これら資質・能力を具備していることが望ましい。総理自らも、その補助機関である内閣官房長官と、国防担当の防衛庁長官の選考にあたっては、危機管理能力と狂気管理能力を備えた者を選ぶべきである。必要なら、企業経営者、学識経験者、あるいは文民となった自衛隊OBなど、政治家以外に人材を求めたら、どうであろうか。

P.253

ミカカ-シチカチの下請け作業を経験したことがある。形態的には孫請けかそれ以下だったようだ。

現場には、プロパーはPMのみ。他数名全て外注作業者。PMは、仕様もよう把握しておらんのに、必要なソフトウェアを借りる際には承認手続きを要求したりする人だった。

すけじゅーるから察するにどうやら休日作業も必要っぽいが、その必要性を理解しているのは三等兵だけで、三等兵二名が作業に従事したある休日、/var/tmp が full になったとかなんとかで vi で保存できなくなり、作業が中断するというアクシデントが発生した。 教えられていないにもかかわらず root のパスワードは既知としていたが、ソフトウェアの貸し出しに承認を求められるような作業管理のもとではあまり積極的に事を――イリーガルなことは特に――推進したくはない。作業できないんじゃ帰るしかないよねという空気もあったが、しわよせはこの場にいない指揮官にではなく自らに帰結することがわかっていたから、責任を分担――パスワードの入力は我が身が、実行はもう一人が行う――しつつ、/var/tmp を削除した。その後すぐに仕様不明箇所が露見し、休日に休んでいる方に確認せねば作業が進まないことが明らかになり、結局はお開きなったというオチがつく。

なにごとも、支えているのは人間。

上に乗っかってる人を支えているのも人間。

システム化したとき、その業務がいかに人間力で回されてきたかがよくわかる。ハンコを押すだけの工程を単価にしている部署が存在しているらしいことも、よくわかる。