ALICE、V-MAX発動!
読むまでもないと一度はケリをつけたものの、やっぱ読まにゃケチもつけらんよなと思い直して、3巻まで読んだ。我慢して読んだ。
もうダメだ。
どうやら全10巻で完結したらしい。挫折したゆえその物語運びをしかとは知らないが、3巻までのペース配分を見てアレコレ妄想するに、まず10巻というノルマありき、という疑いを抱いてしまうを禁じ得ない。
『機動戦士ガンダム UC』
一言でいうなら「既存の正史ガンダムを全て因数分解して、特殊部隊を足し、修行不足のトミノ節とヤスヒコ調で呻吟してみた」という印象である。
プロ作家の筆致はさすがというべきであろうが、細かい映像描写をイチイチ文章にしたようなストーリーテリングは、あまり乗り気でない読者向けではないと強く感じられる。なによりも、正史に消えない足跡を刻んでやるぜ的な野心がとにかく鼻につく。
アレコレ突っ込んでられないくらいに、あわない作品であった。