でぃするだいありー?

そんな気はないんだれど、でぃすっちゃってる。 でぃすでれ?

アニメ 『ミラーリング』

超人ロック』映像化第四弾。

『魔女の世紀』『ロードレオン』と並ぶ人気エピソード『光の剣』の映像化のために、まずランとニアのことを説明する必要があるだろうということで『新世界戦隊』との二部構成が企画されたが、尺の都合から『新世界戦隊』単独での実現となったらしい。その後、なんだかよくわからんが『ミラーリング』を作ることになったらしく、しかし企画が頓挫し、ようやっと完成にこぎつけたというが。
コミック版もいきなりな展開だったんだから、アニメもいきなりでいいじゃんかよっ!と思うのだが、余計な事をしたために未だに『光の剣』映像化が実現していないという体たらく。南無。

かつて我が身は月刊『超人ロックSpecial』を購読していたが、『ミラーリング』は正直、第一印象は悪かった。単行本ではなく、連載で追っていたためであろうか。『新世界戦隊』が好きでないためであろうか。
あるいはランというキャラクターのためかもしれない。後に光の剣を抜いてオイシイところを全部持ってく男となるが、その出自はおそらく漫画文化的に嚆矢たる妄想系ヒッキーで、そのためか、作画グループ版『新世界戦隊』は読まなきゃよかったという印象がなきにしもあらず。『光の剣』のままのランでいて欲しかったよと、当時は思ったものである。

正史としては、作画グループ版『新世界戦隊』、『ミラーリング』、『光の剣』となる。『ミラーリング』は蛇足的エピソードではあるが、新登場のヒロイン二人がなかなかよく、物語の座りもよい。
エレナをライガー1のプロトタイプと見なすこともできるし、なかなかくすぐる出来栄えである。

そんなことがわかってみれば、旦那、一本取られましたヨってなもんで印象は裏返る。思い返してみれば、超人ロックはそんなんが多い。聖センセ、たいしたもんです。
とはいえ、当時、映像化の広報を見ても期待の持てる作品とは思えず、『新世界戦隊』も『ミラーリング』もスルーしていた。『ロードレオン』にがっかりしたせいでもある。

『ロードレオン』にはしかし、映像特典ともいうべきOP映像があり、(ほんのちょっとだが)動いているニケやらナガトやらを見ることができる。それだけで評価を上げてしまうのもなんだが、たまに見たくなることは事実で、見ているうちに未見の作品を観賞する義務があるのではないかと思えてきちゃったというわけだが。

さて。
超人ロックの映像化作品は、ひょっとすると第一作目の『魔女の世紀』が最も良い出来なのかもしれない。次が『ロードレオン』。現時点で最新作たる『ミラーリング』は個人的には最下位である。
ミラーリング』のナニがあかんかというと、映像作品単体でストーリーを語る努力を放棄しており、原作を読んでいることが前提のつくりとなっている。どんだけ低予算なんだと。
男前なニアを見るためだけに我慢して見ました! といっても過言ではない。
『新世界戦隊』は好きな話ではないがゆえに後回しにしたのだが、見るべきか否か、義務とはいえ、ちょっと迷う。

ともあれ、しばらく放置している間に『エピタフ』『凍てついた星座』が完結し、『ライザ』が未購入(とはいえ作画グループ版は所有している)であることがわかり、新エピソード『ニルヴァーナ』が開始していた。『エピタフ』一巻から二年未満で、単行本六冊分の仕事をしてしまうのはスゴい。