でぃするだいありー?

そんな気はないんだれど、でぃすっちゃってる。 でぃすでれ?

読物 『二人の首領』

笹川は情報を大切にするだけでなく、インフォメーションをインテリジェンスに消化する能力を持っている。

『二人の首領』 P.92より

「一日一善」の老人の名が笹川良一ということを知り、それがいかなる人物かということを知ったのは、「戸締り用心日の用心」という歌と共に流れされたTVCMを見ていた頃からおよそ三十年を過ぎてからのことだった。

それほど興味があるわけでもなかった同氏に関する本書、個人的に初となる落合信彦の著を手に取るきっかけとなったのは、『少林寺拳法教範』上巻に掲載された記事であり、過去に大会の賓客として笹川良一が招かれていたことを知ったからだ。
調べてみれば有象無象の情報が得られたが、どうもピンとこない。関連書籍リストの中から最も興味をひかれた著者・タイトルを選択したわけである。

本書は『二人の首領』と『北京より愛をこめて』の二編からなる。
書籍のタイトルとなった前者はロッキード事件に関するものであり、それに笹川良一児玉誉士夫がいかに関わったかを述べている。

そもそも興味の発端となったことを知ることはできなかったが、笹川良一という人物の人となりをいささかのフィルターごしにではあろうが知り得ることができた。しかし、新たにフィルターの性能を評価する必要性が発生してしまったことになる。