読物 『なれる!SE5 ステップ・バイ・ステップ? カスタマーエンジニア』
その昔、「明日広島へ行ってくれ」と帰宅後に指示された。チケットも自前で手配しろという。
駅前にチケット屋があり、まだ開いている時間だからなんとなかったものの、「ビジネスクラスしか空いてないんですけど、いいですか」の問いに逡巡されたのには参った。是が非でも行けというなら、ファーストクラスおごるくらいの度量を見せろと。
その出張の行程はといえば、早朝羽田から広島、新幹線で広島から大阪、大阪で一泊して近鉄で奈良、無理なスケジュールではないが、余録をねじこめる程ではない。
出張はおいしいというコトバを上司はよく口にしていたが、物理法則が異なるセカイでの話なのだろう、そんな現象は一度も観測されたことはない。
職業を問われてコレ系ですと答えると、相手が非コレ系だった場合、わけわかんないけどスゴイ的な応答を得るのがおおよそ常態だった。本シリーズによる啓蒙が進めば、「あいてー(笑)」と応答されることになるであろう。
変なノリツッコミに拘泥せず、ムリくりラノベっぽくしないで、頑張っていただきたいものである。