でぃするだいありー?

そんな気はないんだれど、でぃすっちゃってる。 でぃすでれ?

映画 『ミラーマンREFLEX』

元祖『ミラーマン』の初回放送は1971~72年というから、リアルタイムでは観賞していないことは間違いない。再放送で見たのだろうが、ストーリーはまったくといっていいほど覚えておらず、鏡にチョイ映った主人公が鏡に視線を移して変身、というお約束のシーン以外キオクにない。

数年前、セケンを賑わせた例の事件をきっかけとしてだろうか、ミラーマンで検索したところ、Wikipediaの記述を発見した。以下、その一部を引用する。

 (前略)京太郎の父は京太郎の撮影したフィルムに写っていた地球外侵略者・インベーダーからこの世界を防衛するため、異次元世界(2次元)からやってきた超人「ミ ラーマン」だった。彼はインベーダーの策略により命を落とし、優子は御手洗博士に京太郎を託して姿を消さざるを得なかった。そして京太郎も父から超人とし ての力を受け継いでいた。(後略)

なんも考えず見ていたヒーローものに、後年、設定の意外な重さがあったことを知ることは希ではない。個人的に初となったそれは『キカイダー』であり、カネのなかった学童時、TVで見覚えていた同タイトルを書架に見つけて「わ~い、キカイダーだ~」と無邪気に立ち読んだコミックス版に衝撃を覚え、なぜだかTV版のサントラを買ってしまったことがある。
店舗に在庫がなく、注文ということを初めて覚えた個人的記念碑であり、前金というものが必要となる社会のシクミにヲトナの世界を垣間見たものだが、その資金を祖母にねだったあたりが当時の限界だった。

さておき。
こんな設定があるのなら、焼き直さず、元祖『ミラーマン』の前日談を語ってもよいのではないのかと思ってしまったりしたのは、第一~第二話を鑑賞中のこと。『~REFLEX』は全三話構成、元祖をいわゆる「原作」に使ったベツモノである。
一口に内容を語れといえばそれは可能でズバリ『滅日』。とまではいわないが、あえてミラーマンでそうした理由がわからないというような切り口ではある。この手のリメイクによくあるヤツで、ターゲット市場が不明というか。一次作品を覚えている世代に対してそっぽを向いては、ネームバリューのある作品を手がける意味もなかろうと思うのだが、業界のセンスはよくわからない。

ブツクサいいながら見ていたものの、不思議なことに、三話では「まあ、コレもありか」などと日和っている自分を発見した。最後の敵との格闘そして夕日にたつミラーマン、BGMは元祖OPのインスト、というあたりのことである。その後数分間で評価は墜ちてまた昇り、その挙句、細かいことはさておく気分になったためであろうか、好評価を与えることにした。

なお、これまで「かくりょ」と思い込んでいたがそうではなく、「幽世:かくり-よ」であることを知り得たことは余談である。

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