大脱出
Amazon Primeで『工学的ストーリー創作入門』実践のネタを探しているうちに見つけた。スタローンとシュワルツェネッガーの共演は聞いたことがあったような気がしていたが、すっかり失念していた。
俳優の力というものの一側面を強い説得力で垣間見せられた作品である。
どういうことかというと、元検事で現刑務所コンサルタントという肩書の人物が銃器の扱いに非常に長けていても、視聴者を説得する必要がない。ランボーだからだ。
義賊的人物の元で働いていたという、初老でマッチョな人物がマシンガンを小脇に抱えて撃ちまくっても、そりゃ彼ならやるだろってなる。コマンド―だし。
お勉強の成果はというと、プロットポイント1は20分くらい、ミッドポイントは55分くらい、プロットポイント2は分からなかった。65分くらいかもしれない。あるいは65分以降クライマックス直前まで。
やらなくてもいいことだが、気にして観ても面白い。
ストーリーとしても秀逸で、変なひねりがなく、くたばっちまえなどんでん返しもなく、大物俳優二人をきちんと魅せた(そういう意味ではどんでん返しアリか)作品であり、あとくされなく終わっていてとてもよい。冒頭ではスマートに、本編ではそういう状況下でも、という対照が面白い。★★★★★。
以下、お気に入りのシーン。
「見た目より頭いいな」「あんたもな」48分頃
「チーズ!」86分頃