アニメ 『Gのレコンギスタ』
『ターンエー・ガンダム』の反省から、なるべくリアルタイムで視聴しようと思うようになった。
といっても、『ターンエー』以降『キングゲイナー』くらいしかなかったわけだが、本作品もとりあえず放送から間をおかず見た。
物語はよくわからないが、なんだか楽しい。
よくわからないままに終わった今でも、この印象は変わらない。
MSをMSらしくというか、個人的嗜好にあう演出をしてくれたことも好印象の一因ではあろうが、そればかりではない。
個人的にはずっと、『ザブングル』の系譜的な作品を作っていただけないかと思っていた。考えてみれば、『ターンエー』もそうであるかもしれず、『キングゲイナー』もそうであるような気がする。
本作品に関していえば、より『ザブングル』らしいといえるが、対立構造がわりと明確な状態に見えるせいで、登場人物があっちにいったりこっちにいったりする様が異様に感じられる。主義や利害で協力したり敵対しているというのではなく、主体となる側としてはなんだかよくわからんが流されて、受け入れる側としては敵対関係があったのになかったかのように受け入れている。
たぶん、4クールの構想を2クールでやらざるを得なかったのだろう。そのなかで、お話ではなく、演出的なナニカを見せることに重点を置いた。
2クールでまとまる話も作っているので、監督の力量というよりは政治の都合なのだろう。
事実は不明だが、それが否定的要因の多くを占めるのではないかと感じさせるものにできあがっている。
人に勧められるかといえば否、気に入ったかといえば是。