読物 『新版 チェルノブイリ診療記 福島原発事故への黙示』
読もうと思ってからずいぶんと時が経ってしまった。読もうと思ったときには手に取れるようなものが見あたらず、1998年版の中古の出待ち登録をして寝かせておいたら、新版の中古が出たと連絡が来たかたちとなる。
内容は、本題の他に、旧ソビエト連邦から続く経済と政治の疲弊をも読み取れ、興味深い。
しかしながら、文章についてはどうにも「『大山倍達、世界制覇への道』を思い出させられて仕方ない」という事態に陥り、自家中毒でダイナシと相成った。
漠然と過ごしながら、真実というか事態を知ることは難しいもので、現在、福島における甲状腺異常は常態の数百倍から数千倍に増大しているという。本書の舞台となったベラルーシを凌駕する事態だとのことだ。