読物 『ぼっけえ、きょうてえ』
亡父の蔵書より。
帯によると、ホラーだという。ホラーは、嫌いではないが特に好みでもない。気が乗れば読む。
気に入れば書評など気にならないものだが、そうでもないと気になることもある。とある書評は、「乱歩で慣れてしまったからどうということはない」とか、「鈴木光司を上回っていない」という。前者は仕方ないとしても、後者については評としてはちぐはぐである。個人的には、本書が後年の作品に影響を与えている印象を受けた。
「ぼっけえ」とは「すごい」、「きょうてえ」とは「恐い」、「ぼっけえ、きょうてえ」で「すげえこええ」という意になる。
ともあれ、怖いというより、生臭いと感じてしまった。