読物 『グラマリエの魔法家族7 魔法使い(ウォーロック)さまよう!』
原題"Warlock Wandering"
文明レベルが中世まで退行したロストコロニーを再発見した男が、科学の力を魔法と称して云々する話だった。
君主制国家であるロストコロニーを民主化する使命をもつエージェントたる彼は、全体主義による革命を目論む敵対的勢力が存在することを知る。
こうして物語は、タイムトラベルを主軸に、冷戦下のミッション・インポッシブルな風味を強くしていく。
邦訳版は本巻が最終巻だが、次巻へ続く引きで終了しており、続きが気にならないわけでもない。
だがまあ、頃合いではあったろう。刊行とリアルタイムで読んでおり、それなりに気に入っていたはずだが、邦訳最終巻まで読んでいなかった。おそらくシリーズものにありがちなマンネリに嫌気がさして、読むのをやめたんだろう。