読物 『装甲騎兵ボトムズ equal ガネシス』
アストラギウス銀河が舞台というだけであって、いわゆる『装甲騎兵ボトムズ』ではない。
しかし、やっていることは同じで、ATではなく、テイタニアの発展型ともいえるロボトライブという人型ロボットが主力兵器として局地戦を展開している。
レイモンド・チャンドラー風味にしてあるが、設定のいずれもが空回りしていて、どういう話にしたかったのかわからない。ただひとつ、高橋良輔は、女性というものを子供か謎、としか表現しないらしいことは察せられた。
おりしも併読するかたちとなっている『ソフトウェア』とテーマ的にかぶっていることもあって、特に印象を得られるような作品ではなかった。