私の肋骨
先日、肋骨完治の診断がくだされた。
診断の根拠となったレントゲン写真によれば、折れたあたりがもっさりと膨らんでるカンジで、ぼんやりと骨が太くなってるのかな?的な印象を受ける。
何年か前からレントゲン写真がアナログではなくデジタルに移行していることは既知としていた。今時は画像処理によって折れた箇所を分かりやすく見せたり、拡大縮小も容易らしい。
人生初骨折記念として、レントゲン画像を頂戴できないかどうか医師に相談したところ、CD-ROMにて提供してくれるという。画像データだけだったらUSBメモリとかメールで転送をと思ったのだが、どうも閲覧ソフトと込みでないと提供できないらしい。
十五年くらい前、画像処理の研究を行う研究室にいたときは、宇宙の画像と医療の画像は非圧縮のRaw Dataを用いるのが常識であるといわれていた。当時はデジタルカメラは一般的ではない頃で、研究室でも写真画像をデジタル化したものを用いるのが一般的であったようだ。所属していた学部はONIXとか、名称は失念したがすんげーカンジのプリンタとかスキャナを有しており、いまでいう3Dプリンタを導入していたが、基礎研究的な場合は凝ったことはせず、簡単に得られるデータを利用していた。
よくわかってなかったが、コンピュータの処理速度や画像データの容量が画像処理の期待とボトルネックになってる感があったように記憶している。
医師から1000円で提供された画像データは一枚あたり約14MB。当時14MBがどの程度のインパクトをもっていたか覚えていないが、数年後、発売されて間もない640MBのMOドライブを購入する際にわりと思いきったことは覚えている。すなわちインパクトは大であったろう。
Raw Dataで14MBというサイズは大きいのか小さいのか勘が働かなくなってしまったのは、もうずいぶんとまえのことになるが、素人絵師らの投稿画像サイズがボリュームアップしてきたのに対しある種の感慨を抱かされたのと真逆である。仕事にしても趣味にしても、画像には縁遠くなってしまったということだ。
さて、画像ファイルとおぼしきブツにはdcmという拡張子がついており、一般的な画像形式ではないらしい。そういえば某医療機器開発メーカーで作業していたときに、ダイコムとかそんな名称をちらっと聞いたことがあるような気がする。医療画像は今でも基本的にはRaw Dataのようだ。CD-ROMに同梱されている閲覧ソフトで見ることはできるが、画像処理機能はない。
医師のPCでははっきりと映っていた骨折の様相は、残念ながら確認することはできなかった。
以下は、骨折して一週間程度のレントゲン画像である。
どこがどんなんなってるのか、本人でもよくわからない。
画像処理されたブツでは四番目がぼっきり折れてる、というカンジだった。
負傷箇所は肋骨骨折と膝の擦過傷だけだと思っていたのだが、擦過傷が治ってくるにつれて、膝関節にも常にはなかった痛みがあることがわかった。膝が曲がった状態で体重がかかると、なにやら不穏な具合になる。
これも人生初のMRIによれば、膝蓋骨の裏側になにやら黒い影が見える。MRIは院外検査したもので、主治医はMRIはよくわからんという。よくわからんなりに努力してくれるかと思ったら、とりあえずリハビリしとく?な投げやりな流れになってきたので、近々、MRI検査を受けた病院に診断を受けに行こうと思う。