ややハレの日
一周忌を終えた。いろいろあって、辛い次期だったが、ハレてきたカンジがしないでもない。
来年は祖母の七回忌、父の三回忌。過ぎればしばらく落ち着くだろう。
二年くらい放置されていた、七年くらいは後を引く事案も解決した。センセイと呼ばれる職業に対し、不審と疑念がどうにも募るばかりな昨今、それを助長するような経験をさせられてしまった具合になる。
いつの頃だったか、「警官と医者と弁護士は友人にしとけ」的な文面を目にすることがあった。知った当時は職能がもつ利便性からであろうと察したが、今ではそうではないことに薄々気づいている。
かつてPHSを水没させたことがあり、「自己責任だから有償でもいいからなんとかしたいのだけれど」と近場のショップに相談に行ったら、なんだか的を得ないマニュアル対応をする、ちっともこちらの意図を理解してくれようとしない店員に出くわしてしまった。「お金はこちらが出しますから」と要望を繰り返すのだけれど、暗記したマニュアルから店員があいまい検索で脳内ヒットさせる――そんなさまを感じさせるロード時間があった――ものはどれも意図に外れるもので、だんだんとイライラが募る。だから違うって。話を聞けって。声音も荒くなってくる。しまいに店長が出てきて、無償でやらせていただきます、となった。
俺、ひょっとしてクレーマー扱いされた!?
当時は東芝クレーマー事件がホットだった。客がクレーマーと呼ばれてしまう事態については、企業側のマニュアル対応にも少なからず原因があると感じさせられた出来事で、家電量販店の、個人的には特にPCに関する店員の質の低さともども気になったものだった。PCにさほど詳しくなくなった昨今は、後者についてはそうでもないと感じるようになったことは余談である。
不信感は、もつものではなく、あたえられるもの。
以前、ゲーム関連のオフ会で知り合った青年が、壺売り転じて経営者的なナニカになったようで、マニュアルマンセーを声高に唱えたことがあった。個人的にはそれに振り回された経験をしていたから否定的にしか応じられなかったけれど、彼は今も同様に考えているのであろうか。