2011-01-02 読物 『ダン モロボシダンの名をかりて』 金城哲夫の『小説ウルトラマン』がどうしようもなく絶版で、かわりにというわけではないが、興味がなかったわけでもないので読んでみることにした。 森次晃嗣という役者の半生記であり、「ウルトラセブン秘話」というカンジではない。Wikipediaなんかでヒーローを演じた役者のプロフィールやインタビューなどからの引用を読むと、役柄の一つとしてしか認識しておらず、見て育った世代として無条件に抱いていた親近感になにやら寂寥感が混じり込んでしまうを禁じ得ないものだが、本書もそんなカンジではある。