でぃするだいありー?

そんな気はないんだれど、でぃすっちゃってる。 でぃすでれ?

元素から見た化学と人類の歴史:周期表の物語

化学がチョー苦手で、なにか親しむすべはないかと模索していた。
科学技術史的な読み物はこれまでいくつか手に取ったことがあるが、化学を主題としたものはなかったかもしれないと思い、読んでみることにした。

古代においては地中海文明、ローマ以後は欧米および中東における化学という学問の発展を記した書である。科学というものの黎明期がいかに長く(あるいはそれはまだ続いていているかもしれない)、その積み重ねであるとはいえ、現代科学はまだ歴史が浅いのだと驚嘆させられる。

先に読んだ『世界を変えた火薬の歴史』では、火薬という化学の一端を担う技術については中国がむしろ先進的であったと述べている。また同書では人類の歴史において西洋科学が常に世界の指標であり続けているようなきらいがあることを指摘している。
たいへん面白く読めたが、この二つの理由において、やや物足りなさも感じている。

レイアウトにやや難あり。図表が文を侵食しているので、一部猛烈に読みにくい。