でぃするだいありー?

そんな気はないんだれど、でぃすっちゃってる。 でぃすでれ?

amazon 世界最先端の戦略がわかる

 ちなみにCCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)がマイナスであることが、以下に有利なのかを示す例がある。縮小傾向にある出版業界と、勢いのあるウェブメディアの違いだ。
 日本の出版社のCCCは、一般的にプラス180日だ。日本の出版社では、卸を通して、だいたい出版から6カ月後に入金されるのが慣例だ。しかし、ネットメディアはCCCがマイナス、もしくはプラスでもかなり短い。
 まず、会員サイトの場合、会員費は前払いなので、その分マイナスになる。また、事前に広告を取ってくるとこれもマイナスだ。あるいはウェブ広告がクリックされたらその瞬間(遅くても平均15日後くらい)に入金される。広告自体も、クライアントが作ってくれるから、こちらの費用はゼロである。
 ネットメディアの方が、活動するためのキャッシュが構造的に早く入ってくるのだ。ウェブメディアがあっという間に拡大した理由が分かるだろう。

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2016年ごろFireタブレットを入手し、AWSの仕事をした。2017年ごろ、echoを入手し、自宅の家電操作系にAlexa Skillを導入した。
それでもamazonいろいろやってるなーと漠然と思うだけだったが、その後、本書の存在を知り、amazonというものを総括的に知ることが期待できたので読んでみる気になった。その気になってから10カ月くらい経って読んだことになる。

ごく少数であるが単語や文章の選択から、著述に対する若干の不信感を想起させられるというのが主な印象である。ほんの些細なことだが、数学ですらちょっと引く系の分野に長年属しているので仕方ない。

amazonがどんな事業を行っているのか、総攬するには良い本だと思う。主な読者層は非IT人であることを想定していると思われ、ゆえに前述した雑な言葉の選択がなされたのだろうとも思う。厳密な単語よりも、理解されやすい単語を選択したということだ。

2019年内は賞味期限内であろうから、興味があるならお早めに、というところか。