ジョジョの奇妙な冒険 第一~四部
かつて第五部まで所持していたコミックスを友人に押し付けて以来、再読の機会はなかった。
ものすごく読んだので絶対に忘れないと思っていたのだが、十何年もたてば無理というのが現実で、AbemaTVでアニメ版を視聴していろいろ思い出させられたことになる。一老害ファンとして、かなり満足のいく出来だった。
総合評価
良い点
- 原作のキャラクターデザインをほとんどそのまま起用したこと。英断である。
- EDが映像、曲ともに素晴らしい。
- 各部クライマックスのOP映像のギミックがやや面白い。
- 漫画原作由来アニメ特有の変な間が少なく、展開が爽快である。
悪い点
- OP、全般的に好みでない(例外は「CRAZY NOISY BIZARRE TOWN」)。
- クライマックスのみ原作に忠実かつアニメ特有の変な間があり、漫画ではよくても、アニメとしては展開がダルい。
第一部
悪い点
- ジョナサンはただ良い子ちゃんというだけで、後年には作者本人が描いたジョナサンもダレコレ状態であったほどに特徴がない。アニメ第一部もそれを苦慮したのか、他のアレコレは原作の絵柄を頑張って模倣しているのに、アレンジを加えたジョナサンだけ浮いてるカンジになっている。
- パウッパパウッ。あれはツェペリ氏の叫びではなく発射音だと思っている。
- メメタァの擬音を頑張ってほしかった。
第二部
良い点
- カーズの声優が井上和彦氏であること
- カーズの「ウィンウィン」がエアギターだと教えてくれたこと
- カーズと赤石を奪い合った戦闘シーン
- 戦車戦
悪い点
- ワムウ戦のクライマックス。見せ場ゆえに溜めたというより、アニメ特有の悪い間としか見えなかった。
第三部
良い点
- ED。旅をしている、良い思い出になった旅だったという、第三部そのものをよく表現している。選曲もよい。
- スタンドが常人には不可知の超能力であるという描写を、かなりがんばっていた。
第四部
良い点
- ED。アニメジョジョの視聴は第四部から開始したが、このEDで観る気になったと言える。映像、曲ともに良い。
- 第四部最大の謎であるミキタカにいちおうの着地点を与えたこと。
- しげちーがクマ。
- 「CRAZY NOISY BIZARRE TOWN」はOP映像込みだと「杜王町ッ」ってカンジでよい。
悪い点
- ボーリングの爪切りのエピソード。男の方を爆破するシーン、もっと短くすればなお良かったと感じられる。これまでこの系の演出がたいへんよかったため、期待しすぎてしまった。
- クライマックス戦のもっさり感。原作がそうだから仕方ないんだが・・・
第五部は完結してからにしよう。AbemaTVも一度解約。そうしたい時だけ利用できるサービスってありがたい。