でぃするだいありー?

そんな気はないんだれど、でぃすっちゃってる。 でぃすでれ?

失脚/巫女の死

たぶんTwitterでフォローしている方が「面白いぞ」的なことをおっしゃっていらっしゃったので興味を持った。残念ながら個人的には二重丸な響きにはならず、表題作品のうち「巫女の死」だけ楽しんだ形となる。
本書に納められている作品は以下の通り。

  • トンネル
  • 失脚
  • 故障――まだ可能な物語
  • 巫女の死

たぶん、文学的素養のある方ならひどく響くのだろう。あるいは、作品が織りなされた時代背景をあわせて咀嚼できる方には。
固有名詞を除いては古びないテーマではあると思う。しかし、個人的には得意としないところである「舞台めいた言い回し」や「文学的な大仰さ」が純粋に楽しむことを阻害したカンジ。
読中に『フォー・ルームス』という映画を何故か連想させられた。物語そのものではなく、物語の外枠に仕掛けられた滑稽さが似ているのかもしれない。