その頃はたぶん『化物語』シリーズを見たり読んだりして妖怪モノに飽いていたのだろうと思う。マンガの存在は知らず、アニメ作品がオンエアになったときはだから、食指が動かなかった。
アニメ作品がシーズン継続していることはなんとなく知っていたが、あらためて気に留めてみたときそれが6作目に至っていることに気付き、それほど人気のシリーズならば知っておこうという気になった。
11~13話のシリーズを6集、最後にはやや飽きていたが、話が盛り上がっていくところで終わっており、続きが気になってもいる。
妖怪モノだが、設定は緩い。妖怪が人類に対して無双できそうな印象がある。そういうところは気にせず雰囲気を楽しむ作品であろう。
滅んでいくものへの哀歌的な作品は、30年くらい前は一般的ではなかったように記憶している。昨今は特段それを語る風でもなく盛り込んでいる作品が散見されるように感じている。触れたものがたまたまそうだということか。なにか特異点となるような作品が存在するのだろうか。