でぃするだいありー?

そんな気はないんだれど、でぃすっちゃってる。 でぃすでれ?

読物 『シュメール―人類最古の文明の源流を辿る』

図書館で歴史とかの棚を巡っていた時に目について、先ごろFGOで王様を手に入れたことを思い出し、記念に読んでみることにした。歴史解釈は時とともに変わるもので、1998年刊行の情報は2017年現在、既に死したるものとなりはてている可能性もあるが、端緒としては大きくさわりはあるまいと断じて。

シュメールについて個人的に初めて触れたものは『ドルアーガの塔』由縁であろう。
当時はどんな調べ方をしたものかわからなかったものだから、ゲーム雑誌に載っていた特集記事なんかで満足し、エンキドゥの名もそこで知り得たと思う。
その後RPGに親しんで、フンババとかシュメール由来のことも幾らかは知識として仕入れたが、ファンタジーのカテゴリにおいてシュメールが含まれる成分はあまり高くなかったように思う。

ドルアーガの塔』といえば。
ギルというのがギルガメッシュだとして、カイとはなんぞ? 設定だとイシターの巫女でギルの恋人だというが、なんでだかそれだけで納得することができなかった。巫女って男禁止じゃん? とか思ったのだろうか。今なら悩むこともなかろうが、中学生当時の脳がそう覚えてしまったものは容易に拭い難いらしい。
ともかくカイというヒロインの立ち位置について、どう解釈したものかとずっと不明のままだったが、シュメールの王権と神権に対する本書の解釈を仕入れて、なんとなく落ち着いた。