でぃするだいありー?

そんな気はないんだれど、でぃすっちゃってる。 でぃすでれ?

読物 『邪神ホラー傑作集 クトゥルー怪異録』

『這い寄れ! ニャル子さん』のあまりの外道っぷりに、同じ外道でも極上な『妖神グルメ』が読みたくなり、探すも見あたらず。
そういえばかつて引っ越しの際BookOffに買い取りに来させたときに、売らない方に分別していたものまで引き取られてしまったことを思い出した。以前も再読したくなったとき、同様に記憶をたどったことも思い出した。

古本でしか入手できないモノなのでとりあえず出待ち登録をして、この無聊を慰めるものはないかと情報を漁っていると、菊地秀行が短編を寄稿している選集があることを見出した。
目録は以下の通り。

『曇天の穴』 佐野史郎
『蔭洲升を覆う影』 小中千昭
『邪教の神』 高木彬光
銀の弾丸』 山田正紀
『出づるもの』 菊地秀行
『地の底の哄笑』 友成純一

専業作家でない佐野史郎の作品が、一番クトゥルーらしいと感じられたのは因果なことである。肝心の作品は、期待ほどではないが、耽溺していた頃の風合いを見出せたことは僥倖と言えよう。『銀の弾丸』はクトゥルーというより逆宇宙シリーズのようであるが、山田正紀が与えた影響は存外に大きいのかもしれないと改めて思い知らされた。

Dの派生シリーズ、十六夜京也の続刊シリーズも刊行されたようで、久々に菊地秀行を追ってみようかと思いもすれど、これまでに幾度かそうさせられたように今回も後悔してしまいそうで躊躇われる。