でぃするだいありー?

そんな気はないんだれど、でぃすっちゃってる。 でぃすでれ?

読物 『なれる!SE3 失敗しない? 提案活動』

「土曜日、ビーフシチューを作る」

そう宣言したら、スネ肉を用意された。せめてもの救いは前日にわかったことか。

これで土曜の予定が狂う。バラ肉でテキトーに作ろうと思っていたのに、昼から着手せねばならなくなった。

まず、修理が完了したメガネをとりにいく。
修理中に使用していた旧式メガネ由来でか、頭痛と首の凝りがひどい。これは、愛用のメガネを着用したからといってすぐに治るものでもない。この日一日、具合悪く過ごすことになる。
さらには花粉侵略による脳力低下が顕現し、メガネ屋に提出する書類を忘れたり、買おうと思っていた食材を忘れたり。頭痛も微熱も花粉のせいもあるかもしれない。

午後二時調理開始。
スネ肉を水から茹で、いったん水で洗い、赤ワインとローリエと水で再度数時間煮込む。

その間、どうして時間をつぶしてくれようと考えて用意したのが本書だが、二時間しか潰せず、残りの時間は Robo Defence に費やすこととなった。

あいもかわらずファンタジーだ。このセカイのどこに天才ロリSEとか、美人で万能なひとり総務とか、サイコなきょにうSEとか棲息しているというのか(サイゴのだけ、っぽいのを観測したことがある)。クールビューティな担当課長など見たこともない。
我が経験が裏付けてしまうリアリティがなければジュッパヒトカラゲなラノベってカンジで、三巻にいたってその傾向を高めているものの、楽しめている。
かつて所属した組織で、先輩社員が「社長案件」という単語をいかに皮肉な調子で口走っていたこととか。その先輩がプレゼンテーションでノリノリになってしまい、軽くブレーキを踏んでやらねばならなかったこととか。
必要と思われる工程は踏まずに作業を押し付けるくせに、変なとこだけ手順を踏みたがる元請けとか。休出に責任者不在で、Temp領域がフルでviが起動しない場合、どうすりゃいいんスかね、Temp領域の削除にroot権限必要なんスけど、パスワード分かっちゃった場合、消しちゃっていいんスかね、とか。
仕事を取ってくることは貴重な才能だと思うけれど、赤にならず、Win-Winな結果を残せるように取ってくるのは希有な才能であるように思う。

さておき、二時間ばかりで読み終えてしまい、煮込みにはさらに数時間を要するわけで、もうちっと読み応えのある、流行のノリツッコミに走らない続編を期待したりしなかったり。

できあがったビーフシチューは市販のルウをつかったにしてはすんげーできばえで、口の中でとろける仕上がりになった。家族にも好評である。
だが、手間を掛ければオイシイ料理になるのは当然なので、成果としては二流といえよう。手間が掛からないオイシイ料理が一流なのである。
圧力鍋欲しいなあ。