でぃするだいありー?

そんな気はないんだれど、でぃすっちゃってる。 でぃすでれ?

サカナとヤクザ

 オリンピックでは持続可能で環境に配慮した魚を提供しなくてはならない。ロンドンやリオではMSC/ASC認証が採用された。通称、海のエコラベルと呼ばれる国際基準を当てはめると、日本が提供できるのは北海道のホタテなど数品目しかないため、2020年の東京オリンピックではMEL/AELという独自基準を採用した。国際基準は到底クリアできないので、水産庁の外郭団体に審査を担当させ、大幅に基準を甘くした。

P.317

基準とはなにか。近頃読んだ『世界を変えた14の密約』には、権威が自在に認定できる魔法の数字であると述べられていた。
本書の内容について審議を精査することは能わないが、無知ゆえに大いに楽しむこともできた。前時代から現在まで継続している闇を、映画のスクリーンを通してみるようなノスタルジックというか。
本書は千葉の銚子についても語っている。その章では作家の菊地秀行氏の名が登場し、その実弟の言葉が引用されている。菊地秀行作品特有のバイオレンスとエロは、氏が多感な時期に身近にあった光景をモデルにしているのかもしれないとか、個人的に透かし見えたのはその程度である。